【消費者啓蒙活動】H18年度交流会
消費者が和牛の肥育から加工までを見学 2007/1/31
安心、安全な和牛を食卓に!消費者との交流会(産地交流会)
安全でおいしい牛肉を生産
「安心、安全にこだわった高品質で、おいしい牛肉を生産している現場を見てもらいたい」。
1月31日、消費者を招いた産地交流会が開かれました。県内各地から36人が参加し、肉牛の飼育状況や食肉の加工のようすを見学、食肉が安全に消費者に届くまでの行程を学びました。
牛にやさしい環境づくり
参加者は安堂畜産本社から貸し切りバスで町内にある高森牛肉ファームに移動。ファームではクリーンな牛舎でのんびりと過ごす黒毛和牛たちが出迎えてくれました。牛舎の見学では、すぐに「臭いがしない」という疑問が。「えさを完全に消化している牛の排泄物は臭いません。必要量以上のえさは与えず、食物をきちんと消化させることも健康維持には欠かせません」と説明を受け、納得しました。
きめ細かい肥育管理
「肉の味は牛に食べさせるえさの種類、配合によって違ってきます。短期間に早く大きく育てると、霜降りが入りにくくなります。トウモロコシを主体にすると、体は大きくなりますが、肉質は脂こくなります」
牛舎で牛は5頭単位ごとに管理され、健康状態に応じた給餌が自動給餌機で行われるなど、牛に対する細やかな配慮が感じられました。完熟発酵した牛ふんは堆肥として販売されているほか、自前の野菜の有機栽培にも使われています。
高森牛を使ったビーフシチューに舌づつみ
牛舎見学の後は、安堂畜産の契約レストラン「高森亭」でボリュームたっぷりのビーフシチュー(肉は約200グラム)にテールスープ、サラダが付いたセットメニューを味わいました。時間をかけてじっくり煮込んだ肉は、とても柔らかく、極上の味わいでした。「牧場で食肉になる牛を見たばっかりなのに」と思いつつ、「おいしい牛肉」に舌鼓みを打ちました。
徹底した管理が安全性を生み出す
最後に訪れたのは本社に隣接する食肉センターです。キャップにマスク、白衣を着用してエアーシャワーを通り、加工施設内に入りました。まな板、包丁は作業ごとにアルコールで消毒するなど徹底した衛生管理のもとで牛肉がカットされ、パック詰めされる作業などを見学しました。
安堂畜産では、肉牛の肥育から店舗販売までを登録範囲とした「ISO9001-HACCP」を、日本の食肉業界で初めて取得しました。
【消費者産地交流会】とは
山口県食肉事業協同組合連合会が食肉の安全性など専門的な情報を分かりやすく消費者に提供することで、食肉の需要の拡大を図ろうと、初めての試みとして開催しました。今回は岩国、柳井、下関市などの主婦らが参加しました。参加者からは「消費者にとって重要なのは食の安全です。牛の健康に配慮した安全、安心の取り組みが良く分かりました」との声が聞かれました。