【食育】中学生の職場体験

高森みどり中学校職場訪問体験

~場所:周東町内安堂畜産高森肉牛ファーム~
平成17年11月25日(金)

ときおり聞こえる「モー」という鳴声のお出迎え。
すがすがしい秋晴れのもと、たくさんの牛たちに見守られ、今日は、高森みどり中学校の2年生女子2人の牧場の職場体験の取材にやってきました。

将来の夢は・・・
sumi動物カメラマン
写真の面白さにはまってます。今日は力仕事を覚悟して、しっかり睡眠をとってきました。 台車を動かすのが難しくて、なかなかまっすぐ走らないので苦労しました。でもまだまだがんばるぞー。

takada動物に対して真っ直ぐ愛情を注ぐ獣医さん
両親には「牛を育てて、お肉にするという大事な仕事。しっかりと見て勉強してこい」と言われました。
手から牛にかんなくずをあげてる姿が印象的、今日はたくさん牛と触れ合って下さいね。

まずは社長と対面・・・ちょっと緊張ぎみ?

「事前に安堂畜産のHPを見てきました」
予備知識をばっちり仕入れて今日の体験にのぞんでいる様子・・・
お主、なかなかやるな。

担当の大元さん

今日はおもしろい体験ができたと思ってもらえるように指導していきたい。
「2人とも動物関係の仕事をしたいということなので、 たくさん牛に触れさせてあげたいですね」
聞けば、今日は特別に仕事が多い日だとか、
そんな忙しい最中に、2人を気遣う大元さんも、エライ!

大元さんの指導のもと、早速牛のえさやりです。えさを配るのは全自動給餌装置にまかせて、彼女たちは「かんなくず」を配ります。 これで繊維を牛にとらせて、牛の反芻を助けます。なんと、全国で「かんなくず」を牛にやる牧場はここだけだということです。 一般的にはわらを使うそうです。社長のこだわりがキラリ。

おっとここで全自動給餌装置が近づいて来ました。頭上注意!

かんなくずを入れて運ぶ台車、これがなかなか曲者で、思うように進みません。 「痛っ」大きな声では言えませんが指をはさんでしまいました。

牛の月齢によってかんなくずを何杯入れるかが違います。2人できちんと数えながら作業しています。
牛たちが「はやくくれーっ」とクリクリの瞳を輝かせて、よだれをタラーンとたらす姿はなかなかかわいいものです。 彼女たちも楽しそう。 でもあいかわらず台車を押す時はふらふらです。がんばれ!


引率の笠松先生より
「当校では、個人個人の将来の生き方を見据えた教育方針のもと、授業の一環として実体験を通して学ぶ『職場訪問』を実施しているんですよ」とのこと。今日は動物関係の仕事に興味のある彼女たちが、夏休みに徳山動物園で実施した「キャリアインタビュー」で得た情報と、実際に裏方の仕事などを「体験」して、やりがいや苦労など、自分なりに何か得ることがあればいいですね。

この日はお弁当持参で、朝9時半~3時までびっしり研修とのこと。
お2人とも、これからも将来の夢と希望を持って、今出来ること、時間、大切に過ごしてくださいね。いろいろな経験をすることが、必ず自分の肥やしになります。ここで経験したこと、中学校で学ぶこと、たくさんの出会いに感謝して、有意義な人生を送ってください。