干し肉
干し肉とは
干し肉の始まりは、明治時代。当時は冷蔵庫がなく、売れ残った肉の保存に困っていました。そこで、保存食として考えられたのが干し肉でした。
作り方は、腐敗しないように大量の塩をまぶし、物干し竿にかけて天日乾燥。その様子から「竿干(さいぼし)肉」と呼ばれていました。
その当時は、ミンチにする肉をカチカチになるまで天日干しをしていたため、金槌でたたいて割って食べなければいけないほどでした。
安堂畜産の干し肉
安堂畜産が干し肉を作り始めたのは、戦後間もなく。その頃は安堂商店として、ハム・ソーセージの製造をしていました。安堂親之前会長が、その味付け方法などのノウハウを活かし、重量に対してちょうど良い塩の分量を設定しました。
こうして安堂畜産オリジナルの干し肉が出来上がりました。
当初は天日乾燥でしたが、衛生上の理由と天候に左右されない安定供給のため、昭和60年(1985)頃、人工乾燥機を導入しました。
現在は、トモサンカクまたはイチボーのみを使用し、味付けは製造当初から変わらず塩のみ。昔ながらの味を守り続けています。
食べ方は、切って軽くあぶるだけ。焼きたてすぐを食べるなら豪快な厚切りがおすすめです。薄切りにして焼くと冷めても美味しく食べられます。
高森牛の旨味がギュッと凝縮された干し肉は、地元にもファンの多い商品です。