焼肉だけじゃないぞ!骨付きカルビ
安堂グループ直営の小売店「肉のこーべや玖珂店」には、珍しいお肉が売られている冷凍コーナーがあります。この牛肉珍味大図鑑でも紹介した「ほほ肉」や「ミミクリ」、「Tボーンステーキ」など…。
今回はその冷凍コーナーでたくさん売られていた「骨付きカルビ」を料理してみました。
定番!焼肉
骨付きカルビといえば、まずは焼肉です。骨のついたままのひょろ長いお肉をそのまま焼いて、ハサミで切って食べます。
1kgのパックのなかには、見るからに霜降りの上等なものや、赤身のものなど…。実は、同じアバラ肉でも、カットした場所によって霜の入り具合がかなり違うのです。そこで、霜降りと赤身のものをそれぞれ選んで焼いてみることにしました。
塩と胡椒だけで実食しました。霜降りは厚めに切ってあるだけに弾力があって、噛むほどに味わいが染み出ます。赤身の方は、薄く切ってありましたが、濃厚な味がしました。そして、どちらも、骨回りのお肉や薄い筋は格別でした。
危険な料理「スペアリブ」
骨付き肉で大好物といえば、記者の場合、豚のスペアリブ。マーマレードを使って甘辛に煮た料理は想像しただけでよだれが出てきます。
そこで、牛のスペアリブを作ることにしました。
料理法は豚のものと同じですが、牛の場合には薄めにスライスしてあるので、長時間煮ることなく柔らかく作れます。圧力鍋を使う必要もありません。
骨付きカルビを切り分けて、焦げ目がつくようにニンニクと一緒に炒めたら、マーマレードをたっぷり入れて、醤油とお酒を1対1で溶いた後、とろみが出るまで煮込んで完成しました。
ちょっと張り切ってマーマレードを入れ過ぎた感じもありますが、それだけに甘辛のなかにも柑橘のさわやかさの残るスペアリブが完成しました。しかも、煮込み時間は10分程度なのに、骨からお肉がほろっと簡単に取れます。
ちょうどお昼時だったので、ごはんと一緒にいただきましたが、これが危険なのです。いくらでもご飯が食べられるからです。
ごちそうさまでした。
味わい深いカルビスープ
最後にスープを作ってみました。透明感のあるすっきりしたスープにするために、お肉を沸騰したお湯で数分茹でてアクを洗い流してから煮込みました。ネギやショウガ等で臭みも除いた後、大根とともに煮込むこと約30分。醤油と塩・胡椒で味を調えて完成です。
骨と肉から美味しい出汁が採れて、味わい深いスープになりました。なんたって骨が良い仕事をしてくれているようです。
骨付きカルビをとことん味わうためには、骨を捨ててしまう焼肉だけで終わらせるのはもったいない。それが今回の感想です。
骨から美味しいエキスが滲み出るのだから、煮込み料理もぜひ試したいものです。
特に、スペアリブは最高です。ご飯が進みすぎて、ダイエットには大敵ですが、スタミナをつけるには持ってこいです。
では、牛肉珍味の旅はまだまだ続きます。